1.9.0

このバージョンの主な変更点

Terraform でのリモートストレージのサポート

クラスタの処理方法が大きく変わり、クラスタを完全にリモート処理するためのステップが追加されました。インターフェイスは変わっていませんが、Terraform の状態は、Consul daemon で保持されます。さらに、Terraform 0.10 へのアップグレードを行い、Terraform 自体を大幅に変更しました。アップグレード後にクラスタを復元することはできないため、アップグレードを行う前に 既存のクラスタを破棄 してください。クラスタを作成後、実際に管理できるようにするには、短い init コマンドをコールする必要があります。

新しい負荷テスターサンプル

負荷テストに使用する新しいサンプルを追加しました。サンプルは、サービスに接続する多くのクライアントで開始します。専用のクラスタ設定も含まれています。

Web SDK は、グローバル変数ではなく、モジュールでコンパイル

Web SDK には、モジュールでコンパイルされた新しいバージョンが存在します。これは、 node.js でSDK を使用できるようにするためのものです。バージョンは 3 種類存在します。1 つ目は、グローバル変数を使用し、ブラウザをターゲットにしたもので、下位互換性があります。2 つ目は、モジュールを使用し、ブラウザをターゲットにしたものです。最後は、モジュールを使用し、 node.js をターゲットにしたものです。

新しい New Unreal Engine 4 サンプル

Unreal Engine 4 で直接使用できる新しい統合サンプルを作成しました。このサンプルは、Unreal Tournament と同じコードを使用していますが、設定が簡略化されており、オリジナルの UE4 ゲームへの統合がやり易くなっています。また、統合に役立つ新しいツールも付属しています。詳細は、 Unreal Engine 4 Integration セクションで確認してください。

Studio でソースへの遅延の追加

コンポジションモードが有効になっている場合、各ソースに遅延を追加することができます。この機能により、pip とボイスオーバーをうまく同期させることができます。

Genvid プラグインがリモートクラスタをサポート

Genvid Plugin for Unity および Unreal Editor でリモートクラスタを選択して制御できるようになりました。どちらのプラグインも Genvid の設定変更、ジョブの開始、停止、SDK Health Check の結果の表示を行うことができ、クラウドで実行されていたとしても、ゲームの状態を把握するのに役立ちます。

Bastion リバースプロキシ

Bastion リバースプロキシ機能によって提供される API やクラスタサービスを追加しました。これによって、アクセス管理やロギングなど、サービスの集中管理を行うことができます。安全な環境を確保するため、サービス API への直接アクセスは、最終的にリモートクラスタで切断されます。

この変更により、cluster-api サービスでのみ使用可能だった以前のリバースプロキシ api が変更されます。このバージョンでは、 /v1/cluster/{cluster}/v1/ への呼び出しをすべて /v1/proxy/{cluster}/cluster-api/v1 にリダイレクトします。ただし、この API の将来のバージョン (およびその他のサービス) にアクセスするには、この API を更新する必要があります。

その他小さな変更点や修正点

  • [sdk] 重負荷テスト中、イベントを受け取った時のクラッシュ発生する問題を修正。
  • [doc] Bastion や Consul での問題解決方法を見つけにくかったため、 GENVID_DEFAULT_IP の使用方法の資料を更新。
  • [samples] インストーラで欠落していた samples\streaming_services フォルダを追加。資料に記載されているのと同じコードです。
  • [bastion] Bastion-UI でクラスタを作成する時に、Terraform ソースを選択する機能を追加。
  • [bastion] クラスタのステータスを問い合わせるため、新しい terraform/instance/status API を追加。 genvid-clusters terraform-status コマンドで使用できます。
  • [metrics] gvencode サービスにメトリクスを追加。
  • [metrics] ストリームコンテキスト、フレームグラバーにメトリクスを追加。
  • [toolbox] Cluster api に get_proxied_url メソッドを追加。Bastion によって代用される指定のサービスの URL を返します。
  • [cluster-ui] 新しい設定セクションで、イベント map と reduce の作成と編集ができます。
  • [plugins] Unity と Unreal の両方のプラグインが、ローカルクラスタ、リモートクラスタの制御をサポート。
  • [gvencode] 長時間配信のストリーム同期を向上。
  • [unity plugin] editor での Cluster-API 更新エラーを修正。
  • [unity plugin] Cluster-API の静的メニュー生成を削除。
  • [ue4 plugin] url リンクが無効な時に、エラーフィードバックを追加。
  • [tutorial] 合成ストリーム表示時に、オーバーレイのクリッピングの問題を修正。
  • [studio] 合成ストリーム内のビューポートの変換を記述するアフィン行列を、ピクセル単位のビューポートではなく、通常のビューポイント機能で処理するように変更。