1.12.0

このバージョンの主な変更点

UI における主な改善点

UI で多数の改良をしました。Bastion API サービスに、同一のジョブおよびログ API が表示可能になったのもそのうちの 1 つです。Bastion 環境で実行中のサービスを示すとともに、自分のジョブの追加が可能になりました。

また、Cluster API に新しい構成セクションを追加しました。 コマンドラインや Consul-UI を経由せずに直接構成キーを編集することができます。

最後に、Studio で他者が利用可能なダッシュ ボードの保存と復元が可能になりました。

新規 Genvid Unity パッケージ

バイナリバージョンのプラグインが提供され、 Genvid Unity Package に含まれます。このパッケージには、すべてのプラグイン、ライブラリ、および Genvid をゲームに統合するために必要なスクリプトおよび、Genvid を使用した開発を支援する Unity Editor ツールが含まれます。

新しい UE4 Genvid モジュール

このバージョンは、現行の Genvid SDK のデザインを維持しつつ、SDK の将来の機能への架け橋となるものです。以前のバージョンとの下位互換性がありますが、古い class はすべて使用されなくなりました。

詳細は、アップグレードに関する注意事項を参照してください。

その他小さな変更点や修正点

Genvid ライブ配信 API とサービス

  • ライブ配信設定を新規追加。
    • スタンドアロンプレイヤーのための画面設定での追加遅延。
    • コンポジションモニタの解像度とビットレート (オーディオおよびビデオ)。
  • SDK ログ内のオーディオ デバイス名のクリーンアップ。
  • ストリーミングを閉じる時にストリーミングを停止させる可能性のある潜在的なロック条件を修正。
  • まれに期日を過ぎて誤警告を出す SDK ヘルスチェックを修正。
  • ビデオソースリソースを使用する前に検証。これは video.source.idxgiswapchainvideo.source.id3d11texture2d いずれも対象。エラー発生時のリソースリークも修正。
  • C# ラッパーの SubmitGameData にオーバーロードを追加。 String の代わりに byte array の送信が可能になりました。
  • package.jsoncommonjsnode のディストリビューションに追加して NPM との統合が簡単に行えるようになりました。
  • スタンドアロンプレイヤーと Google Chrome 使用時のメモリリークを修正。
  • コンポジションのオーディオミキサーで失われたオーディオフレームを処理できるようになりました。
  • オーディオおよびビデオストリームが破棄および再作成されるときに起こる同期ズレを修正。
  • video mixer 再起動時に、Studio が初期値を復元するようになりました。
  • イベントのマッピング スキーマのキーにおける数値の使用について修正。以前このような使い方は無効とみなされ、ビューアー Web ソケットが切断されていました。
  • 内部の接続がすべての接続に応答し、ビジーの場合は拒否することを保証。これにより、接続キューがいっぱいになって、サービスのヘルスチェックでの誤検出だけでなく、接続可能時であっても接続拒否となることを防止します。
  • Ingest のサンプルで、10 秒後にストリーマーが切断される不具合を修正。
  • 失われたフレームを補正することなく、デジタル遅延をソースに正しく適用。
  • ビデオディゾルブ、フェードイン/フェードアウトのトランジションが逆の順序で適用されてしまう退行バグを修正。
  • 長時間にわたる配信セッション中に発生するオーディオ/ビデオのオフセットを修正。

Genvid ツールボックスの API と UI

  • genvid-bastion install コマンドにパラメータを 2 つ新規追加しました。
    • --loadconfig または -l で、bastion のジョブとログの構成を更新します。
    • --update-global-tfvars または -u で、グローバル設定をデフォルト値で更新します。
  • Cluster-UI の編集ダイアログ名を修正。
  • リフレッシュの状態で、Cluster-UI の スタート/ストップボタンが、アクティブにならないバグを修正。
  • グローバル変数を設定する前の genvid-bastion install 中に、サービスが正常起動するまで待機します。これにより、サービス開始に時間がかかるときにグローバル変数がオーバーライドされるバグを修正します。
  • サービス開始時の vault を常に unseal します。vault が seal されているために genvid-bastion install コマンドが正しくサービスを再起動することができない現象を修正。
  • py-docker の依存パッケージを 2.0 から 3.1 に アップグレードしました。これにより、 genvid.toolbox.DockerTool class を使用しているスクリプトのうち互換性が失われたものがあります。breaking changes のリストを参照してください。
  • Docker の画像を圧縮して、サーバーへのアップロード時間を短縮しました。この機能を利用するには genvid.toolbox.DockerTool.update_image コールの compress パラメータを使用して、それに従ってテンプレートを更新します。
  • ClusterAPI.get_base_url() の 追加の / を修正しました。 これにより、POST メソッドがサーバーで正しく適用されないことがありました。
  • Bastion-API がデフォルトで、8092 を指して、静的ポートで実行されるようになりました。この値は GENVID_BASTION_BINDING_PORT 環境変数を使用すると変更可能です。
  • 保存する前にサーバー上のデータが変更された場合に、Bastion-UI と Cluster-UI で警告を表示します。
  • 自動開始フラグでマークされたすべてのジョブを開始/停止する start-all と stop-all REST API を追加しました。スクリプトとプラグインは一貫してこの API を使用するようになりました。
  • AMI を TightVNC 2.8.8 に更新しました。これにより、インストーラのバグが修正され、イメージの生成中に初期パスワードを設定することが可能になりました。

サンプルおよびエンジンのプラグイン

Common
  • どの Web サイトでも、圧縮した Docker 画像をクラウド環境で使用するようになりました。それにともない、テンプレートも簡素化され、更新されました。
チュートリアル
  • Web サーバー コードで未使用の ade node パッケージを削除。
Unreal Engine 4
  • map ローディング中にビデオストリームがフリーズするプラグインの問題を修正。
  • 両方のサンプルの Web サイトで、Typescript のバージョンを 2.5.2 に固定。
  • ファイルサイズではなくタイムスタンプが変更されたときに、AWS3 sync でゲームをアップロードするための、更新 Nomad テンプレートのパラメータを修正しました。
Unity
  • プレハブで映像ストリームを破棄するプロセス中に発生するタイミングの問題を修正しました。
  • 利用できないコマンドに関連するドキュメントのマイナー修正。
  • Unity ビルド後に Unity Editor のログファイルをダンプ。
  • サポートされているバージョン 5.6 より古い Unity で、カメラに配置した CommandBuffer に関連してシーンやカメラを変更すると画面がグレーになる互換性の問題を修正。
  • Python スクリプトの読み込み操作に関するパラメータの適切なバリデーションを追加。
  • 順序通りにキューブ/球体に同じ色とサウンドを使用するようにシーン 2 を変更。
  • ビデオストリームが初期化に失敗したときに、D3D11 を使用する旨の警告ヒントを追加。
  • オブジェクトが null のときに、イベントに対する追加のバリデーションを追加。
  • C#のスクリプトのエラーに引っかかると、イベントコールバックがクラッシュを引き起こす問題を修正。