概要

Genvid SDK を使用することで、開発者は、動画のキャプチャやストリーミング機能を既存のゲーム視聴クライアントアプリケーションへ容易に追加できます。その視聴クライアントは、クラウドとカスタム Web サイト間の通信処理を行う Genvid Cluster と一緒に、クラウドベースのインフラストラクチャ (AWS、Azure、GCE、Softlayer など) にデプロイします。

音声および動画データは、ライブストリーミングサービス (YouTube Gaming、Twitch、Mixer など) に送信され、ゲームデータとイベントは Genvid クラスタ を通じて配信されます。開発者は HTML オーバーレイを用い、(JavaScript API を通じて受信した) ゲーム固有の情報を表示しながら、ストリーミングサービス自体の (音声および動画ストリームを受信している) Web ビデオプレイヤーを盛り上げることができます。

Basic data flow

図 1 データの基本フロー

Genvid が提供するもの

Genvid は簡単に使用できる C ベースのインターフェイスを持った SDK を提供します。この SDK で、ゲームコンテンツ (音声や動画) のキャプチャ、エンコード (例: H264)、サービス (例: YouTube) へのストリーミングを行うことができます。また、追加のゲームデータ (例: スコア、プレイヤーのプロフィール、成功率など) を視聴者に送信するルーチン、またそこから送信されるコマンドを受信するフックも提供します。

視聴クライアントはクラウドにデプロイされるため、開発者がゲームをクラウドベースのインフラストラクチャ (例、AWS) にデプロイし、それをモニタリングおよび実行中に制御することを補助する包括的なツールと、 Genvid Services をクラウドで起動するマシンイメージを提供します。

また、Genvid は JavaScript API と HTML5 テンプレートを提供し、最高のインタラクティブ動画ストリーム体験の創出も支援します。

これまでに述べた要素に関し、開発者から特定のご要望があれば、個別に対応もさせていただきます。

開発者が準備するもの

開発者は、視聴クライアント、すなわち、進行中のゲームを実際にプレイしている人以外のオブザーブ用クライアントをご用意ください。これによって、ゲーム中のプレイヤーに影響を与えることなく、配信される動画ストリームを自由に取り扱うことが可能になります。

開発者は、どのような内容を公開するか、決定する必要があります。現在のプレイヤースコア、ゲームの統計データといった単純なものから、プレイヤーと視聴者の両方に、よりすばらしい体験を提供する視聴者参加システムといった複雑なものまでさまざまです。

公開する内容を決定したら、開発者は Genvid SDK をそれぞれのエンジンに統合する作業を行います。また、ゲームの追加情報を受信して表示 (または、視聴者参加シナリオで起動) する Web サイトのカスタマイズ作業も行う必要があります。

また、Genvid クラスタを実行するサーバーを準備し、同一の Virtual Private Cloud に、ゲームクライアントをホストする必要があります。