ローカルクラスタの開始

このセクションでは、Genvid MILE SDK を統合したアプリケーションをテストするための、ローカル環境の構築方法を説明します。

はじめに

  1. SDKの統合に必要な以下のツールがあることを確認してください。* Python v3.10.6 * AWS CLI for Amazon * Azure CLI for Azure * Tight VNC * GIT

    注釈

    上記のツールは、Genvid Toolbox に含まれているグローバルパッケージからインストールすることもできます。ただし、現在インストーラで提供されていない Azure CLI は例外です。

  2. Genvid Toolbox をインストールします。

  3. PATH が含まれていることを確認します。

ローカルクラスタの初期化

SHELL ウィンドウのコマンドラインで:

  1. bastion サーバーをインストールします。

    genvid-bastion install -lmu -b {mybastion}
    

    このコマンドは、 監視サーバー をセットアップして、Genvid bastion-api サービスを実行します。このスクリプトの詳細は、 genvid-bastion を参照してください。

    バージョン 1.20.0 で変更: ローカルクラスタの作成は、 genvid-bastion install コマンド実行時のオプションになりました。デフォルトでは、ローカルクラスタは自動作成されなくなりました。 genvid-sdk setup を実行してローカルクラスタを作成します。

    mybastion は bastion サーバーの一意の識別子です。次の形式である必要があります。

    • 3 ~ 32 文字。

    • 小文字、数字、ハイフンのみで構成。

    • 冒頭は必ず小文字のアルファベット。

    監視サーバーは、~/.genvid 以下の作業ディレクトを使用します。GENVID_SERVICES_DATADIR 環境変数を、他の有効なディレクトリに設定することで、この場所を変更することもできます。

    注釈

    ほとんどのデータは GENVID_SERVICES_DATADIR に書き込まれますが、現在の仕様では、ここの作業ディレクトリにすべてを転送することはできません。一部のデータ、たとえば terraform の workdir では、インストールディレクトリの bastion-services/terraform 内にある、terraform 設定ファイルと同じ場所に格納する必要があります。

  2. ローカルクラスタを設定します。

    genvid-sdk setup
    
  3. 古い設定情報を消去します。

    genvid-sdk clean-config
    
  4. 現在の設定を取得します。

    genvid-sdk load-config-sdk
    

これで、ローカル環境には、プロジェクトを実行するための最小限のサービスセットがセットアップされました。

ライブ配信が完了したら、必ずすべてのサービスを停止してください。

その他の genvid-bastion コマンドは、 genvid-bastion リファレンスページで確認できます。

クラスタの共有

クラスタは、1 つを複数のプロジェクトで共有することはできますが、同時に起動できるのは 1 つのゲームだけです。ポートが競合してしまうため、1 台のマシンで複数のクラスタを実行することはできません。ローカルクラスタが使用するポートは以下の通りです。

ローカルクラスタが使用するポートは以下の通りです。

アプリケーション

TCP ポート

UDP ポート

Consul [1]

8300, 8301, 8302, 8400, 8500, 8600

8301, 8302, 8600

Vault [2]

8200

Nomad [3]

4646, 4647, 4648

4648

Bastion [4]

8092

その他

20000 - 60000

Nomadは、クラスタ上で実行するアプリケーションをスケジュールする際に、他のポートを動的に割り当てる。

ローカル IP の設定

デフォルトでは、ローカルクラスタの IP アドレスを 127.0.0.1 にバインドします。特定のマシンの IP アドレスを使用したい場合は、 2 つの環境変数を変更する必要があります。

すでにクラスタを設定している場合、最初にサービスを停止して現在の設定をすべてクリアする必要があります。

  1. クラスタを停止する。

  2. 優先 Unix SHELL から、サービスのアンインストールとクリーンアップを行います。

genvid-bastion uninstall -c

古い設定情報をすべてクリアできたら、Windows コマンドプロンプトを開きます。

  1. GENVID_DEFAULT_IP をマシンの visible IP に設定します。

  2. CONSUL_HTTP_ADDR を同じ IP に設定します。

    set GENVID_DEFAULT_IP=123.123.123.123
    set CONSUL_HTTP_ADDR=123.123.123.123:8500
    
  3. Unix SHELL からクラスタを再起動します。

    genvid-bastion install -umlb {mybastion}