Genvid Studio サービス

警告

Genvid Studio とコンポジションの機能はプレビューとして利用できます。ここで紹介する各要素は、今後変更される可能性があります。現在のバージョンは Google Chrome でのみサポートされています。

Studio service は、Genvid スタックのコンポジション機能を Web インターフェースで公開します。これは、ゲームの 2 つのインスタンスまたは Genvid Ingest のどちらでも使用できます。この例では、異なる方法で構成された 2 つの DirectX Cube サンプル統合 サンプルのインスタンスを使用します。

DirectX のインスタンスのうち 1 つから別のインスタンスへ出力を切り替えたり、PIP (ピクチャ・イン・ピクチャ) の合成を行ったりすることができます。PIP モードでは、Cube サンプルのいずれかを背景ピクチャまたは PIP ウィンドウの入力として選択できます。2 つの間のトランジションとウィンドウの位置を指定することもできます。

クラスタ設定

警告

Genvid Studio は、クラスタからより多くのリソースを必要とするため、内部インスタンスの数を増やす必要があります (こちらを参照)。 instance_internal_count の設定を 1 つインクリメントすることで行うことができます。

ローカルクラスタを開始 および DirectX サンプルを設定 します。デフォルトでは、genvid-sdk load-config-sdk で SDK 設定を読み込むと、Studio UI Studio へのリンクが表示されますが、Studio サービスが実行されるまでは無効化されたままとなります。動作を確認できたら、サービスを停止して、以下の操作を行います。

  • 設定 > Genvid 設定 ページを開き、必要なシステム設定を変更します。

コンポジション機能やモニタだけでなく、Studio サービスが有効になっていることを確認する必要があります。

studio service
composition options

また、以下のコマンドでロードできる独自の HashiCorp 設定ファイルを、ローカルクラスタ用に使用することもできます。

genvid-sdk load-config myhclfile.hcl

または、クラウドクラスタに使用することもできます。

genvid-sdk -c $mycluster load-config myhclfile.hcl

hcl ファイルの構成例は次の通りです。

version = "1.7.0"

settings {
   services {
      studio {
         enable = true
      }
   }
   encode {
      composition {
         enabled = true
         has_monitor = true
      }
   }
}

Cluster UI に戻って Start All ボタンをクリックすると、ライブ配信を開始することができます。

Studio のリンクが有効な場合、クリックして Studio ページにアクセスしてください。

重要

オーディオストリームはデフォルトでは無効になっています。オーディオストリームの有効化は Genvid 設定 で行うことができます。Encode > Input を開き、Silent フィールドを false に設定します。この設定は、Studio を起動する前に行ってください。

Studio Website

警告

Studio Website の現在のバージョンは Google Chrome でのみ動作します。プレビューとしてのみ利用可能で、インターフェイスは今後変更予定です。

重要

バージョン 1.18.0 で、Studio website に ON AIR ボタンを追加しました。ライブ配信サービスを standalone 以外に設定している場合、以下の状況では配信が開始されません。

  • Genvid 設定 broadcast/enablefalse に設定されているとき
  • ON AIR ボタンが off のとき

ライブ配信サービスが standalone に構成されている場合、ON AIR ボタンは配信に影響しません。

YouTube または Twitch でストリーミングする際の配信開始方法

配信を開始するには、Studio UI 左下の ON AIR ボタンをクリックします。選択したライブ配信サービス (例: YouTube や Twitch) で生成される遅延に応じて、配信が始まります。

ON AIR button

注釈

ON AIR ボタンは、スタンドアロン配信には影響しません。

モニタ

コンポジションページの一番上に、モニタ画面があります。ここには 4 つのエリアがあります。

  1. 左上 (プレビュー) は、現在のコンポジション設定画面です。
  2. 右上 (プログラム) は、現在配信されている出力です。
  3. 左下は入力その 1 です。
  4. 右下は入力その 2 です。

まだ DirectX のインスタンスを 1 つ開始したところなので、有効な入力は 1 つだけです。

Monitor Screen

コンポジションの編集

コンポジションを変更するためのコントロールがあります。コントロールの個々のページを開くか、あるいはダッシュボードですべてのコントロールを一度に開くことができます。

Composition Controls

例 - ビデオソースの切り替え

Cluster-UI の Jobs ページで、」directx」 の横にある緑色の矢印をクリックし、2 つ目の DirectX インスタンスを開始します。

directx Count

これで有効な入力が 2 つになりました。

Dual Inputs

Video Mixer の Source で、有効なソースに Source 1 を選択します。

Select Source 1

Source 1 がプレビューエリアに表示されます。この間も Source 0 は配信されています。

Source1 Selected

Studio UI の右下にある Cut をクリックし、ライブ配信を Source 1 に切り替えます。

Click Cut

Source 1 が配信されます。

Source1 Broadcast

例 - PIP を有効にする

Video Mixer の Layout のドロップダウンリストから Picture-in-Picture を選択します。

Select Pip

Source 1 が背景画像となり、Source 0 に PIP ウィンドウが表示されます。

Pip

Compose の Transition セクションで Cut をクリックして、ストリーミング を PIP 合成映像に切り替えます。

Click Cut

PIP 合成映像が配信されます。

Pip Broadcasted

他の設定も試してみてください。

警告

Chroma Key Filter を使用する場合、エンコードマシンには c5.4xlarge 以上のものを使用することをお勧めします。性能の低いインスタンスでは、システムがいくつかのフレームをメモリに蓄積することになり、メモリ不足となる場合があります。

蓄積されるフレームの数は、エンコーディングパラメータ、ソースおよびデスティネーションの FPS 、ソース画像のコンテンツの複雑さなど、多くの要因に依存します。 GVEncode のメモリ使用料の監視については Hashicorp documentation を参照してください。

ダッシュボード

ダッシュボードは、すべてのコントロールパネルがカスタマイズされたレイアウトです。新規作成したり、変更したりすることができます。

Dashboard

ダッシュボードを作成する

ダッシュボードを作成するには、Dashboards メニューを開き、 New Dashboard をクリックします。ダッシュボード作成画面が開くので、ID を入力し、 Create をクリックします。

New Dashboard

ダッシュボードを編集する

ダッシュボードを編集するには、ダッシュボードがアクティブな状態で、ナビゲーションバーの Edit ボタンをクリックします。コントロールパネルの追加、削除、移動、サイズ変更が可能です。

  • 有効化するコントロールパネル名をクリックします。
  • コントロールパネルを削除するには、コントロールパネルの右上ウィンドウの赤い × をクリックします。
  • すでにダッシュボード上にあるコントロールパネルに対応するメニュー項目は無効化されています。
  • ダッシュボードのレイアウト変更を保存するには、 Save ボタンをクリックします。
  • ダッシュボードを削除するには Delete ボタンをクリックします。
New Dashboard

Source 設定

Source 設定コンポーネントを使用して、RTMSPのフィードを受信するフォーマットを選択します。Source 設定を編集するには、Source コンポーネントの右上にあるペンのアイコンをクリックします。

Source Settings

Resolution

RTMSPソースの幅と高さを決定します。

Mute Audio

このボックスをチェックすると、ソースのオーディオが無音になります。ローカル環境での開発では、フィードバックループが発生しないようにこの方法を使用します。

Stamp Timecode

ソース画像にタイムスタンプを書き込む場合は、このボックスをチェックします。右下にソースのタイムコードが表示されます。同期を確認するために使用します。

モニタ 設定

Monitor Settingsコンポーネントを使って、配信のプレビューを表示するフォーマットを選択します。モニタ設定を編集するには、Monitorコンポーネントの右上にあるペンのアイコンをクリックします。

Monitor Settings

Enable Composition

入力ソースを単一のストリームに限定する場合は、このボックスのチェックを外します。

Show Monitor

プレビューモニタに映像を表示する場合は、このボックスにチェックを入れます。通常は、これを有効にしてください。

Resolution

プレビューモニターの画像の幅と高さを決定します。

Audio and Video Bitrate

プレビューモニタのビデオおよびオーディオのビットレートを設定します(単位:ビット/秒)。

配信の設定

配信設定のコンポーネントを使って、配信セッションに必要な出力を設定します。

Broadcast Settings - Provider component - Standalone Broadcast Settings - Provider component - Youtube

以下のフィールドがあります。なお、スタンドアロンモードでは、アスタリスクの付いたフィールドのみが必須となります。

変更が完了したら、サービスを再起動して変更を適用してください。

サービス

オンライン・ビデオ・プラットフォーム(OVP)を選択します。ローカル環境で開発やテストをするには、スタンドアロンを選択します。

Title

あなたのMILEに名前をつけてください。この名前はOVPに表示されます。

Description

視聴者にとって説得力のある、意味のある説明を加えます。説明はOVPに表示されます。

Token

この機能はまだ使用できません。

Stream key

OVPから提供されたストリームキーを入力します。詳細についてはこちらをご覧ください:

Channel (Twitch用)

あなたの Twitch チャンネル名を入力してください。詳細についてはこちらをご覧ください Twitch 設定方法.

Video ID (YouTube用)

YouTube のビデオ IDを入力します。詳細についてはこちらをご覧ください YouTube 設定方法.

Ingest Address

配信サーバーのアドレスを入力してください。通常 「rtmp(s)://」のような形式で書かれています。

Preset

以下の値のいずれかを返します。

  • 1080p/30 fps
  • 720p/30 fps
  • 1080p/60 fps
  • 720p/60 fps
  • カスタム

各プラットフォームの推奨出力に合わせた設定が自動的に行われます。選択した内容に応じて、ビデオとオーディオのビットレートも調整されます。

推奨設定については、こちらをご覧ください:

Resolution

解像度は720pと1080pに対応しています。

FPS

フレームレートは、30fpsと60fpsに対応しています。

Video and Audio Bitrate

映像と音声のビットレートは、選択したOVPの配信ガイドラインに合わせて自動的に設定されます。

Delay Offset

ビデオのタイムコードに対して、ゲームデータに加える遅延時間を秒単位で入力します。OVPがビデオストリームに対して系統的に遅延していることがわかっている場合に、ストリームを同期させるために使用します。

Stamp Timecode

タイムコードを画像に書き込む場合は、このボックスにチェックを入れます。左上に出力タイムコードが表示されます。

同期を確認するために使用します。

Initial Data Cache

メモリキャッシュに保存するデータストリームの秒数を設定します。

初期のデータキャッシュは遅延をカバーするので、最低でもOVPの遅延の値に設定してください。Web SDKは、接続時にこのバッファを使用し、データを即座に参加者に提供します。

遅延値の探し方については、ご使用のOVPのマニュアルをご参照ください。

最小キャッシュ値(Min)が遅延よりも低い場合、参加者がストリームに接続したときにデータがすぐに表示されないという遅延が発生する可能性があります。

キャッシュの最大値(Max)を設定することで、キャッシュを最小値に戻す頻度を決定します。例えば、最小値を15秒、最大値を25秒に設定した場合、キャッシュに25秒分のデータが蓄積されるたびに、最も古い10秒分のデータを削除して、初期サイズの15秒分に戻します。そして、25秒になるまで再びデータを蓄積し、このプロセスを繰り返します。

とはいえ、キャッシュに多くのデータを残しておくと、無駄にメモリ使用量が増えてしまうのではないかと心配になります。しかし、最大値を25秒に設定した場合、1日中ストリーミングを行っても25秒以上の使用オーバーヘッドが発生することはありません。このようなオーバーヘッドの数字は、一般的にはコストを大きく上げることはありません。

重要

どのような場合に超過料金が発生するかについては、お客様のホスティングプロバイダにご確認ください。

デフォルトでは、Genvid設定は、選択したOVPの遅延の値と一致します。例えば、YouTubeでは**ultralow**の遅延値を使用しています。OVPの設定を変えたい場合は、これらの値を直接調整することができます。

シーン

シーンは特定の目的のために、コンポジションを並べたものです。様々なコンポジションを含む様々なシーンを作成して、切り替えることができます。

デフォルトシーン

新しいダッシュボードを開くと、Studio はデフォルトの構成でシーンを自動的に作成します。 Edit ボタンをクリックして、名前やコンポジションの配置を変更することができます。リストにシーンが 1 つしかない場合は、 Delete ボタンは無効になります。

Default Scene

シーンの作成

現在のコンポジション配列を使用して新しいシーンを作成するには:

  1. Scene パネルの + New Scene をクリックします。Add New Scene ダイアログボックスが開きます。
  2. シーン名を入力します。
  3. ADD をクリックします。
Create a scene

シーンの表示/編集

シーンを表示、編集するには:

  1. 編集するシーンのクレヨンアイコンをクリックします。Edit Scene ダイアログボックスが開きます。
  2. シーン名を変更することもできます。名前がすでに使用されている場合、 CONFIRM CHANGES ボタンがグレーアウトしており、保存することができません。
  3. CONFIRM CHANGES をクリックします。
Edit a scene
Edit a scene

シーンの複製

既存のシーンを元に新しいシーンを構成するには:

  1. 複製する既存のシーンを選択します。
  2. Scene パネルの + New Scene をクリックします。
  3. シーン名に使用する、異なる名前を入力します。
  4. ADD をクリックします。

既存のシーンから、コンポジションの配列が複製され、さらに変更できるようになります。

シーンの修正

既存のシーンを修正するには:

  1. 変更するシーンを選択します。
  2. 必要に応じて制御値を変更します。

シーンのコンポジションを変更すると、Reset および Save ボタンが表示されます。Save をクリックして変更内容を保存、または Reset を押してやり直します。

Modify a scene

注釈

修正中のシーンが、現在の配信ストリームの場合 (名前の横に青色の点が表示されている場合)、 Auto-Cut が有効になっている場合を除き、変更内容が配信に自動で適用されることはありません。その場合には CUT をクリックして、変更内容をストリームに適用してください。

シーンを削除する。

シーンの横にある Delete ボタンをクリックして削除することができます。ただし、シーンは最低 1つは必要であるため、最後に残っているシーンについては、Delete ボタンが無効になります。

Delete button enabled
Delete button disabled

シーンの切り替え

他のシーンに切り替えるには:

  1. 配信するシーンを選択します。
  2. CUT をクリックします。

シーン名の横に青色の点が表示され、現在の配信ストリームがそのシーンを使用していることを示します。

Switch between scenes

シーン選択の Auto-Cut

Auto-Cut を有効にすると、 CUT をクリックすることなく、すぐに新しいシーンに切り替えることができます。

別のシーンを選択したときに自動的に配信ストリームを変更するには、 Auto-Cut のチェックボックスを選択します。現在のシーンに変更を加えた場合、その変更は保存され、シーンを保存すると同時に配信されます。

Auto-Cut on scene selection

Auto-Cut チェックボックスはデフォルトでは外れた状態になっています。

注釈

Auto-Cut チェックボックスの状態は、クライアント側に保存されます。 Studio を停止して再起動したり、ブラウザのキャッシュをクリアしたりすると、チェックなしのデフォルト状態にリセットされます。

ライブコンポジション

ライブコンポジション モードは Auto-Cut をグローバルに設定するのに似ています。シーン、オーディオミキサー、ビデオミキサーコンポーネントに加えた変更はカットなしで自動的にストリームに送信されます。

ライブコンポジション を有効にすると、Studio のダッシュボードに 2 通りの影響があります。

  1. オートカット 機能が有効になり、チェックボックスが無効になります。直接無効にすることはできません。
  2. Status パネルに Live Composition Mode: Enabled の表示が出て、Disable ボタンが追加されます。
Live composition enabled

ライブコンポジションを有効にする

ライブコンポジション を有効にするには:

  1. CUT ボタンの横にある、3 点ボタンをクリックします。

    Enable Live Composition Mode

    警告画面が表示され、ライブコンポジション モードの内容が表示されます。

  2. ライブコンポジション を有効にするには YES をクリックします。

    Confirm Live Composition Mode

ライブコンポジションを無効にする

ライブコンポジション モードを無効にするには、Status パネルの Disable をクリックします。