Windows インスタンスの設定

クラウド環境での Windows インスタンスの設定方法は、実際のマシンの設定とほぼ同じです。このセクションでは、リモート接続用の TightVNC 設定方法と、必要なオーディオ、ビデオコンポーネントを確認していきます。

はじめに

ゲームマシンにログインするには、ログ出力の game_admin_passwordgame_public_ips が必要です。

出力は Bastion-UI で確認できます。

  1. クラスタが UP であることを確認します。

  2. クラスタの Commands ページに移動します。

  3. OUTPUT ボタンをクリックします。

どちらも JSON ファイル内に記述されています。

(オプション) VNC のパスワードの変更

デフォルト VNC のパスワードは 1genvid6 にセットされています。ポートはシステムにより設定された信頼できる IP 以外からはアクセス不可となっていますが (既定では開発者のマシンの外部 IP のみ)、チームメンバーのみが知っているパスワードに変更することをお勧めします。

TightVNC の構成を変更するには、タスク バーの通知領域の TightVNC アイコンをクリックします。

TightVNC Icon Toolbar

「TightVNC 構成」 ダイアログを開いて Primary password の変更が可能です。変更を加えた後に TightVNC を再起動して有効化します。

TightVNC Configuration

Virtual Audio Cable のインストール

インスタンスには本物のスピーカーがないため、Genvid MILE SDK は仮想ドライバを使用しますSDKのインストールプロセスでは、クラスタ上でドライバのインストールを開始するためのリンクがデスクトップに追加されます。

  1. デスクトップリンク 1 - Install VBAudio を起動します。

    Run with PowerShell

    Windows Security ダイアログが表示された場合は、 Yes をクリックします。

    User Access Control

    ウィンドウが開き、スクリプトがインストーラをダウンロードし、実行します。

  2. VBAudio のインストーラが表示されたら、Install Driver をクリックします。

    VBAudio Install Driver

    Windows Security ダイアログが表示された場合は、 Install をクリックします。

    Windows Security
  3. インストールが終了したら OK をクリックします。

重要

このステップが完了しても、ビデオドライバをインストールする必要があるので、再起動しないでください。再起動は、ビデオドライバのインストールが終わってから行なってください。

NVIDIA GRID ドライバのインストール

Genvid MILE SDK は、ゲーム映像を処理するために、クラスタにNVIDIA GRIDドライバを使用します。SDKのインストールプロセスでは、クラスタ上でドライバのインストールを開始するためのリンクがデスクトップに追加されます。

  1. デスクトップリンク 2 - Install NVIDIA GRID Drivers を起動します。

    ドライバの NVIDIA ダウンロードダイアログが開きます。

    NVIDIA Driver Download page
  2. OK をクリックします。

  3. NVIDIA のソフトウェア使用許諾契約書が表示されたら AGREE AND CONTINUE をクリックします。

    NVIDIA Driver Download and Run

    Windows Security ダイアログが表示された場合は、 Yes をクリックします。

  4. Express または Custom インストールを選択し、NEXT をクリックします。

    NVIDIA Driver Download and Run

    Custom を選択した場合、画面の指示に従ってインストール項目を設定してください。

  5. インストールが完了すると、マシンを再起動するよう指示されます。マシンを再起動して、セットアップを完了します。

マシンが数秒で再起動し、再接続できるようになります。

NVIDIA Driver Download and Run

注釈

ゲーム機を再起動すると、再び Server Manager Dashboard を閉じる必要があります。

ディスプレイの設定

クラスタに再接続したら、仮想デスクトップを設定する必要があります。SDK のインストールプロセスでは、デスクトップ構成のセットアップを起動するためのリンクがデスクトップに追加されます。

  1. デスクトップリンク 3 - Change Desktop Resolution を起動します。

    Display ウィンドウが開きます。 NVIDIA VGX ドライバを使用した最新のディスプレイ (#2) が 2 つ表示されます。

  2. NVIDIA VGX のディスプレイ (通常は #2) を選択します。

  3. Multiple displays で、 Make this my main display を選択します。

  4. Resolution で、 2560x1600 を選択します。

    注釈

    ゲームはウィンドウで動作するため、この設定はゲームやストリームの解像度には影響しません。

    Configure NVIDIA display.
  5. OK をクリックします。

    この処理中に解像度を変更した場合、 Keep Changes をクリックします。

  6. デスクトップリンク 4 - Manage 3D Settings を起動します。

    NVIDIA のコントロールパネルが開きます。

    ほとんどの 3D オプションを選択することができますが、パフォーマンスを重視して Power Management に設定することをお勧めします。

  7. 3D Settings -> Manage 3D Settings の順に選択します

  8. Power management mode で、 Prefer maximum performance を選択します。

  9. Apply をクリックします。

    NVIDIA 3D Settings
  10. デスクトップリンク 5 - Shutdown with Sysprep を起動します。

    これで一般的な VM が作成され、作成されたイメージを他の VM の起動に使用することができます。

    リンクをクリックすると小さなウィンドウが開き、終了すると閉じてマシンが自動的にシャットダウンします。

タイムソース

デフォルトでは、マシンの時計は Azure の推奨タイムサーバーと同期するように設定されています。time.windows.com

詳細は Azure documentation を参照してください。

ゲームマシンのカスタマイズを完了する

これで、ソフトウェアやランタイムライブラリのカスタマイズやインストールができるようになりました。ゲームのアップデートは後からでも行うことができますが、特に変更するものがない場合は、設定を保存しておきましょう。