Unreal Tournament の統合

Genvid SDK を使用して Unreal Tournament サンプルを作成するには、2 つのメインステップがあります。まず、ベースとなる Unreal Tournament プロジェクトを作成後、Genvid SDK を使用するように変更します。

はじめに

Unreal Tournament ソースコードがない場合、Unreal Tournament GitHub リポジトリ からダウンロードする必要があります。

重要

リポジトリにアクセスするには、Epic Games および GitHub アカウントに接続する必要があります。アカウントに接続していない場合、Unreal Engine Web サイト の説明をご覧ください。

重要

Unreal Tournament GitHub ページでは、Required Third-Party Software セクションを必ず確認してください。

最初のダウンロード、ビルド、および、ゲームの最初の実行にも時間がかかる場合があります。

unreal tournament プロジェクトの入手

Genvid SDK Unreal Tournament サンプルを作成、実行するには、Unreal Tournament のオリジナルプロジェクトの実行可能なビルドを作成しておく必要があります。

Unreal Engine のバージョンが、サンプル作成に適切なバージョンであることを確認するため、指定したチェンジリストに同期させる必要があります。また、適切にコンパイルを行うため、欠落したヘッダーを追加する必要があります。

  1. 以下の Git コマンドを実行して、必要なチェンジリストを同期させます。

    git checkout 27e91ad5b439cfe698b2d1345432983ccfbc0936

  2. Engine/Source/Programs/UnrealWatchdog/Private/UnrealWatchdog.cpp で、インクルード ディレクティブの直後に以下のラインを追加します。

    #include "EngineBuildSettings.h"

  3. 複製したリポジトリフォルダ内で、 Setup.bat ファイルを実行してください。GitHub repo に保存されていない必要なバイナリがダウンロードされます。

  4. Engine/Extras/Redist/en-us から UE4PrereqSetup_x64.exe を実行して初期設定を完了します。

Unreal Tournament のセットアップ

Unreal Tournament プロジェクトの設定方法を次の手順で説明します。

プロジェクトの最新アップデートについては、Unreal Tournament の Git リポジトリにある README.md ファイル を参照してください。

重要

先に進む前に、Visual Studio 2015 Update 3 を使用していることを確認してください。

  1. Engine\Source\Programs\UnrealSwarm にある UnrealSwarm.sln を開きます。

  2. Solution Configuration のドロップダウンメニューから Development mode を選択します。

  3. Agent プロジェクトを右クリックして Properties を選択します。

  4. Signing タブで Sign the ClickOnce manifests のチェックボックスを外します。

  5. もう一度 Agent を右クリックして Build を選択します。終了後、ウィンドウを閉じます。

  6. リポジトリフォルダで GenerateProjectFiles.bat を実行します。 UE4.sln が生成されます。

  7. UE4.sln を Visual Studio で開きます。

  8. Solution Configuration を Development Editor に設定します。

  9. 右パネルのメニューの ShaderCompileWorker と UnrealLightmass プロジェクトをビルドします。

  10. 前のステップが完了したら Solution を右クリックしてビルドします。完了したら、 UE4Editor.exe が Engine\Binaries\Win64 で利用可能になります。

  11. File > Open Level に移動します。

  12. Assets で “DM-Underland” を選択します。

  13. Play を選択します。

Genvid SDK を Unreal Tournament に追加します。

Genvid SDK には、samples/ut4 フォルダ内に、大部分の統合処理を自動で行うスクリプトおよび設定ファイルが含まれています。環境変数に Unreal Tournament インストールフォルダを追加して、GenvidPlugin インターフェイスが使用できるように、UT コードを変更してください。

  1. UTROOT を Unreal Tournament ディレクトリに設定します。

    UTROOT の設定方法は、使用している SHELL によって異なります。例えば、Windows では以下のコマンドを使用します。

    set UTROOT=C:\UnrealTournament

  2. ut4.py スクリプトを実行して、必要なファイルを追加し、既存のファイルに必要な変更を加えます。

    py ut4.py prepare

    参考までに、このスクリプトの動作は次の通りです。

    • GenvidPlugin を UnrealTournament/Plugins/ にコピーする。
    • Genvid モジュールを UnrealTournament/Source/ にコピーする。
    • GenvidConnector.h を UnrealTournament/Source/UnrealTournament/Public/ にコピーする。
    • GenvidConnector.cpp を UnrealTournament/Source/UnrealTournament/Private/ にコピーする。
    • GenvidGameStateBase.h を UnrealTournament/Source/UnrealTournament/Public/ にコピーする。
    • GenvidGameStateBase.cpp を UnrealTournament/Source/UnrealTournament/Private/ にコピーする。
    • Content を UnrealTournament/ にコピーする。
    • DefaultEngine.ini を UnrealTournament/Config にコピーする。

  3. UnrealTournamentSourceUnrealTournamentUnrealTournamentBuild.cs を開く。

  4. public UnrealTournament(TargetInfo Target) ルーチン の最後に次の行を追加する。

            PrivateIncludePaths.Add("Genvid/Private");
        PublicIncludePaths.Add("Genvid/Public");
        PublicDependencyModuleNames.Add("Genvid");

  5. UnrealTournamentPluginsCorsairRGBCorsairRGB.uplugin を開く。

  6. EnabledByDefault の値を false に設定して保存します。

  7. 修正を行った後、もう一度 Solution をビルドする必要があります。

  8. Unreal Tournament をビルドします。

    py ut4.py build