1.19.0 から 1.20.0 へのアップグレード

gvencode オプションの変更

gvencode オプション -p healthPort を -h healthAddress に変更。IPAddress:Port を含む文字列が必要になりました。gvencode を呼び出すテンプレートを調整してください。

Nomad をアップグレード

Genvid SDK で使用している Nomad のバージョンをアップグレードしました。そのため、コードの調整が必要になる場合があります。

Windows の Nomad によるジョブでは、IPv6 アドレスがデフォルトで優先されます。今回の変更により、IPv6 のサポートを追加しました。Nomad テンプレートを調整して IPv6 アドレス (たとえば、::1) を検出し、適切にラップを行うことが必要になることがあります。

セットアップを Genvid SDK サンプルの 1 つをもとに行っている場合、セットアップの config.ts を、 IPv6 アドレスを正しくラップする /samples/tutorial/web/utils/config.ts に置き換えてください。

注釈

更新された config.ts ファイルは、すべての Genvid SDK デモで使用いただけます。

新しい JavaScript API モジュール

Genvid SDK で、JavaScript モジュールの NPM パッケージでのインポートがサポートされるようになりました。実行するには、genvid および genvidMath の両パッケージをインストールします。

npm install -s path/to/genvid.tgz
npm install -s path/to/genvid-math.tgz

その後は、通常通りインポートできます。

import { createGenvidClient, IGenvidClient } from 'genvid';
import * as genvidMath from 'genvid-math';

注釈

Web アプリケーションを Dockerize する場合、インポート前に Docker に tgz ファイルをコピーしておく必要があります。

Genvid モジュールを NPM パッケージでインポートして Dockerize するサンプルについては、 Web サンプル または 負荷テスターサンプル を参照してください。

<scrip src=」…」/> タグを参照している場合 genvid.umd.js および genvid-math.umd.js ファイルの参照を推奨します。」genvid」 ライブラリは、グローバル変数 genvid および genvidMath ライブラリ (「genvidMath」) で公開されます。

Genvid TypeScript 定義ファイルは、ソースコードに直接 含めない ことをお勧めします。アップグレードを簡略化するために必要な場合、Genvid SDK は /api/web/legacy_types/ フォルダに用意されています。

このメソッドのサンプルについては、 DirectX Cube サンプル統合 および Unreal Engine サンプルを参照してください。

詳細については、 Web サイト統合 セクションを参照してください。

DockerToolDOCKER_MACHINE_NAMEdefault を設定しなくなりました。

環境変数 DOCKER_MACHINE_NAME が設定されていない場合でも、DockerTooldefault に設定しなくなりました。クライアントはデフォルト設定を使用して Docker ホストに接続します。これは他の環境変数から取得することができます。これにより、DockerTool が、Docker Machine (Docker for Windows など) を使用しないローカル Docker を使って動作できるようになります。

既知の問題: アップグレード後 Terraform Command がクラッシュする

場合によっては、既存のクラスタで Bastion UI から Terraform コマンドを実行すると、Terraform コマンドがクラッシュすることがあります。この問題が発生した場合:

  1. .genvid/terraform/workdir/YOUR_CLUSTER_NAME/tf/.terraform/ (ユーザーフォルダ内) にアクセスする。
  2. フォルダ内のすべてのモジュールとファイルを削除する。
  3. コマンドページから、モジュールをインポートしなおす。

その後、Terraform コマンドが適切に動作するようになります。

既知の問題: アップグレード後、既存のクラスタの DESTROY、または PLAN APPLY を実行しようとするとエラーが発生する

Genvid SDK のアップグレード後、[PLAN APPLY]、[PLAN DESTROY] の terraform コマンドがエラーになり、メッセージが表示されます。

Error: Error loading modules: module vpc: not found, may need to run 『terraform init』

修正するには、以下のモジュールをインポートし直してください。

  1. Open Bastion-UI
  2. Terraform をクリックします
  3. 左のナビゲーションバーでクラスタ名のリンクをクリックします
  4. re-import module をクリックします
  5. [PLAN DESTROY] または [PLAN APPLY] をクリックします
  6. 問題が解決するはずです。

ローカルクラスタが Bastion のセットアップ中に構成されなくなりました

genvid-bastion install コマンドが、ローカルクラスタの自動セットアップを行わなくなりました。他の genvid-sdk コマンドを実行する前に、以下のコマンドでローカルクラスタを作成できます。

genvid-sdk setup

以前設定したローカルクラスタのアップグレードを行う場合にも、この処理が必要です。

ローカルクラスタの設定後、以下のコマンドを実行して構成します。

genvid-sdk load-config-sdk

C# ラッパーが Failure ステータスを検知するようになりました

statusFailed(status) 関数を使用して、Genvid SDK 関数から戻ってきたステータスが失敗かどうかを検証することができます。この関数は、エラーでない警告をフィルタ処理します。

アップデートを行うには、新しい C# ラッパー DLL を現在のものにコピーします。

Unity サンプルおよびプレハブに対して、 Genvid SDK Unity Package を新しい C# ラッパーでビルドし直し、プロジェクトに再インストールします。